脳卒中の血管内治療単独、IVT併用に非劣性示せず

大血管前方循環系脳卒中の血管内治療単独が静脈内血栓溶解療法（IVT）を併用した血管内治療に対して非劣性であるかどうかを系統的レビューおよび無作為化対照試験（6件、患者2313例）の各患者データのメタ解析で検討。主要評価項目は、90日後の修正Rankin尺度（mRS）スコアとした。非劣性は転帰の改善を表す調整後共通オッズ比（acOR）の95％CI下限値0.82（機能的自立度の絶対差の5％に相当）を用いて評価した。 その結果、90日後のmRSスコア中央値は、血管内治療単独群では3点（IQR 1-5）、IVT併用血管内治療群では2点（同1-4）だった（acOR 0.89、95％CI 0.76-1.04）。頭蓋内出血（0.82、0.68-0.99）の発生頻度は、IVT併用血管内治療群より血管内治療単独群の方が低かった。症候性頭蓋内出血率と死亡率に有意差は見られなかった。...