脳梗塞、血管内治療成功後のSBP目標値下げる便益低いか【2023/10/13 訂正あり】

米国で、血管内治療が成功した急性虚血性脳卒中患者120例（平均年齢69.6歳、女性58％）を対象に、収縮期血圧（SBP）目標値を低めにした場合の転帰を無作為化評価項目盲検第II相無益性試験で検討した（BEST-II試験）。参加者を目標値別に40-140mmHg未満群、40-160mmHg未満群、40-180mmHg以下群（ガイドライン推奨）に割り付け、再開通後60分以内に治療を開始し24時間維持した。主要評価項目は、36時間時点の追跡梗塞容積と90日時点の効用加重修正Rankin尺度（mRS）スコア［0（最悪）-1（最良）］とした。 その結果、追跡梗塞容積の平均は、140mmHg未満群が32.4mL、160mmHg未満群が50.7mL、180mmHg以下群が46.4mLだった。効用加重mRSスコアの平均は、140mmHg未満群が0.51、160mmHg未満群が0.47、180mmHg以下群が0.58だった。SBP目標値1mmHg低下ごとの追跡梗塞容積の傾きは、試験開始時のAlberta Stroke Program Early CTスコアで調整後－0.29（95％CI－0.81-∞、無...