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mRCC、TKIから切り替えたニボルマブ維持療法の有効性

2023年10月24日  European Urology

転移を伴う腎細胞がん(mRCC)の患者を対象に、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)による導入療法から切り替えたニボルマブによる維持療法の有効性を第II相非盲検無作為化試験(NIVOSWITCH試験)で検討。TKIで部分奏効または疾患安定を示し、淡明細胞型で測定可能病変を有し、ECOG PSが0-2、主要臓器機能が保持されている患者49例(年齢中央値65歳、女性18.4%、63.3%がECOG PS 0、30.6%がfavorable risk)を組み入れ、ニボルマブ群またはTKI継続群に割り付けた。主要評価項目は全生存(OS)とした。 その結果、OSデータはimmatureだった(死亡17例、34.7%)。副次評価項目の客観的奏効率(ORR:RECIST 1.1)は、ニボルマブ群が20.0%、TKI群が52.2%だった。無増悪生存(PFS)はニボルマブ群の方が悪かった(ハザード比2.57、95%CI 1.36-4.89、P=0.003)。グレード3以上の有害事象発現率は、ニボルマブ群が56.0%、TKI群が70.8%だった。本試験は早期終了となった。...