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eGFR低下とアルブミン尿は10の有害転帰リスクに関連

2023年10月27日  Journal of the American Medical Association

1980-2021年までの114のコホートデータ2750万3140例を用いて、推定糸球体濾過量(eGFR)低下および高度のアルブミン尿と、腎などの有害転帰との関連を個別被験者データに基づくメタ解析で評価。主要評価項目は、10の有害転帰(代替療法を要する腎不全、全死因死亡、心血管死亡、急性腎障害、入院、冠動脈心疾患、脳卒中、心不全、心房細動および末梢動脈疾患)のリスクとし、各コホート内で解析して変量効果メタ解析で統合した。 その結果、クレアチニンのみで推算するeGFRを用いる集団(平均54歳、女性51%、平均追跡期間4.8年)内の平均eGFRは90mL/分/1.73m2、尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)中央値は11mg/gだった。クレアチニンとシスタチンC併用のeGFRを用いる集団(平均59歳、女性53%、平均追跡期間10.8年)内のeGFR平均値は88mL/分/1.73m2、UACR中央値は9mg/gだった。eGFR低下と高UACRはいずれも、10の有害転帰それぞれの高リスクと有意に関連していた。...