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洪水発生後の60日間は死亡リスクが高い

2023年10月29日  British Medical Journal

2000-19年に洪水が発生した35カ国の761コミュニティのデータを用いて、洪水曝露と死亡リスクの関連を時系列研究で検討。全死亡4760万件、心血管死1110万件、呼吸器系疾患死490万件を解析した。 その結果、洪水発生後に死亡リスクが増加し、この増加は最長で60日間(心血管死は50日間)続いた。累積相対リスクは全死亡1.021(95%CI 1.006-1.036)、心血管死1.026(同1.005-1.047)、呼吸器系疾患死1.049(同1.008-1.092)だった。この関連は国や地域によりばらつきが見られたほか、気候タイプで修飾され、低所得国、人間開発指数低値または高齢者の割合が高い集団で強かった。洪水の影響を受けた地域では、最大で全死亡の0.10%、心血管死の0.18%、呼吸器系疾患死の0.41%が洪水に起因した。...