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喫煙歴あり/気管支拡張症疑いは死亡リスクが高い

2023年10月31日  Annals of Internal Medicine

喫煙歴10 pack-year以上の成人7662例(平均年齢60歳、女性52%)を対象に、スパイロメトリーのパターン別に気管支拡張症疑いと死亡との関連を前向き観察コホートで検討(COPDGen研究)。対象者(元喫煙者、現喫煙者)をスパイロメトリーの結果で、正常(3277例)、PRISm(986例)、閉塞性パターン(3399例)に層別化した。主要評価項目は気管支拡張症疑いとし、気道対動脈比(AAR)>1が1%超、かつ咳嗽、痰、呼吸困難、2回以上の増悪のうち2つに該当することと定義した。 その結果、17.6%が気管支拡張症疑いだった。中央値11年の追跡期間中、27.3%が死亡した。10年死亡リスクは気管支拡張症疑いの参加者の方が、気管支拡張症疑いでない参加者よりも高かった[スパイロメトリー正常:死亡確率の差0.15(95%CI 0.09-0.21)、PRISm:同0.07(-0.003-0.15)、閉塞性パターン:同0.06(0.03-0.09)]。気管支拡張症の同定にCTのみを用いた場合、スパイロメトリー正常では差が減弱した(同0.04、-0.001-0.08)。...