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生殖補助医療による妊娠でわずかに先天異常リスク上昇

2023年11月5日  Annals of Internal Medicine

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の2009-2017年の出生児85万1984例(単胎児82万8099例、多胎児2万3885例)を対象に、生殖補助医療(ART)により妊娠した児(ART児)の先天異常(CA)リスクが上昇するかどうかを傾向スコア重み付け住民対象コホート研究で検討。自然妊娠(NC)対照群(不妊症既往ありNC群、不妊症既往なしNC群)と比較して、ART児のCAの調整後リスク差(aRD)を評価した。 その結果、CAの全発生率は、出生1万件当たり単胎児で459件、多胎児で757件だった。ART単胎児(3万1256例)は、不妊症既往なしNC対照群の単胎児(74万7018例)との比較で重大な泌尿生殖器奇形リスクが高く(aRD:出生1万件当たり19.0例、95%CI 2.3-35.6)、不妊症既往ありNC対照群の単胎児(3万6251例)との比較でもリスクは同程度だった(同22件、4.6-39.4)。男性不妊のないカップルでは、卵細胞質内精子注入と重大な泌尿生殖器奇形リスクに関連を認めた(aRD:単胎児の出生1万件当たり47.8例、12.6-83.1)。...