耳鼻咽喉科医による気管切開術施行の関連因子

心肺不全のために気管切開術を受けた18歳以上の患者2929例（耳鼻咽喉科医施行652例、その他専門医施行2277例）を対象に、耳鼻咽喉科医の気管切開術施行に関連する因子を他の専門医との比較により、米国の多施設共同後ろ向きコホート研究で検討。経皮的気管切開術との比較により、外科的気管切開術使用に関連する因子も調査した。 その結果、多変量回帰分析で、黒人（オッズ比1.89、95％CI 1.52-2.35）、頸部手術歴（同2.71、2.06-3.57）、抗血小板療法および抗凝固療法またはそのいずれか（同1.74、1.29-2.36）、病的肥満（同1.54、1.24-1.92）が、他の専門医と比較した耳鼻咽喉科医の気管切開術施行オッズ上昇に関連していることが示された。黒人（オッズ比0.56、95％CI 0.44-0.71）は、外科的気管切開術使用のオッズ低下に関連していた。年齢調整チャールソン併存疾患指数のスコア4超が、耳鼻咽喉科医の気管切開術施行（オッズ比1.26、95％CI 1.03-1.53）および外科的気管切開術使用（同1.48、1.21-1.82）の両方でオッズ上昇に関連していた。...