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皮膚扁平上皮がんの予後予測にextensive PNIが有用

2023年11月6日  専門誌ピックアップ

皮膚扁平上皮がん(CSCC)患者の予後予測と疾患管理に有用な神経周囲浸潤(PNI)の評価尺度を、単一の3次医療機関での後ろ向きコホート研究で検討。PNIのある原発性局所進行浸潤CSCC患者140例(平均75.1歳、男性66.4%、94.3%が白人と自己認識)を施設内の電子データベースで特定し、利用可能な病理スライドを二次的にレビューして、PNIの4つの評価尺度(神経の太さ、切片当たりの関与する神経数、PNIの最大深度、腫瘍を基準としたPNIの位置)を比較した。主要評価項目は、再発リスク、疾患特異的死亡および複合評価項目(任意の不良転帰)とした。 その結果、PNIの4つの評価尺度のうち、複数の神経の関与のみが不良転帰に関連していた。5つ以上の神経の神経周囲浸潤(extensive PNI、ePNI)は、局所再発(部分分布ハザード比13.83、95%CI 3.50-54.62、P<0.001)、疾患特異的死亡(同6.20、1.59-24.21、P=0.009)、任意の不良転帰(同10.21、2.88-36.15、P<0.001)と独立して関連していた。...