生化学的再発の前立腺がん、エンザルタミドで転帰改善

生化学的再発リスクが高い前立腺がん患者1068例を対象に、エンザルタミドの有効性と安全性を第3相試験で検討した。エンザルタミド＋リュープロリド（併用群）、プラセボ＋リュープロリド（リュープロリド単独群）、エンザルタミド単剤（単剤群）の3群に均等に患者を割り付け、中央値で60.7カ月間追跡した。 その結果、5年後の無転移生存率は、併用群87.3％（95％CI 83.0-90.6）、リュープロリド単独群71.4％（同65.7-76.3）、単剤群80.0％（同75.0-84.1）だった。無転移生存率は、併用群がリュープロリド単独群に優越性を示し（転移または死亡のハザード比0.42、95％CI 0.30-0.61、P＜0.001）、単剤群もリュープロリド単独群に対して優越性を示した（同0.63、0.46-0.87、P＝0.005）。安全性に新たな懸念はなく、QOL指標に大きな群間差はなかった。...