人工呼吸管理中患者30.7％から新興病原体A. baumanniiを検出
2023年11月9日 Journal of the American Medical Association
米国メリーランド州で、救急治療施設（33施設）または長期療養施設（18施設）に入院して人工呼吸管理中の患者を対象に、新興病原体のAcinetobacter baumannii（A. baumannii）およびCandida auris（C. auris）の点保有率を州全体で横断的に調査。主要評価項目は、A. baumannii、カルバペネム耐性A. baumannii（CRAB）、C. aurisの保有率とし、施設の種類で層別化した。 その結果、A. baumanniiのスクリーニングを実施した482例のうち30.7％の検体がA baumannii培養陽性で、その59.5％がCRABだった。C. aurisのスクリーニングを実施した470例のうち6.6％の検体からC. aurisが同定された。長期療養施設の患者の方が救急治療施設の患者よりも、A. baumannii（相対リスク7.66、95％CI 5.11-11.50、P＜0.001）、CRAB（同5.48、3.38-8.91、P＜0.001）、C. auris（同1.97、0.99-3.92、P＝0.05）の定着リスクが高かった。C...