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非造影CT評価の広範囲脳梗塞、血管内血栓除去術で転帰改善

2023年11月9日  Lancet

前方循環の大血管閉塞による急性虚血性脳卒中患者253例を対象に、血管内血栓除去術の有効性を前向き多施設共同非盲検無作為化試験で検討。梗塞範囲の広い(ASPECTS 3-5点)患者を、発症後12時間以内に血管内血栓除去術+内科的治療併用群と内科的治療単独群に割り付けた。主要評価項目は、90日時点の修正Rankin尺度の全範囲にわたる機能的転帰とした。 試験は、事前に規定されていた初回中間解析後に、有効性が認められたため早期に中止された。90日時点で、血管内血栓除去術には修正Rankin尺度のスコア分布の良好な転帰へのシフト(調整共通オッズ比2.58、95%CI 1.60-4.15、P=0.0001)および死亡率の低下(ハザード比0.67、95%CI 0.46-0.98、P=0.038)との関連がみられた。症候性頭蓋内出血の発生率は、血栓除去術併用群が6%、内科的治療単独群が5%だった。...