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ピペラシリン-タゾバクタムで急性腎障害リスク増加せず

2023年11月10日  Journal of the American Medical Association

急性感染症の成人入院患者を対象に、経験的治療で用いるセフェピムまたはピペラシリン-タゾバクタム合剤の選択が急性腎障害または神経機能障害のリスクに影響を及ぼすかどうかを無作為化比較試験で検討(ACORN試験)。主要評価項目は、14日時点までに5段階の順序尺度(急性腎障害のない状態から死亡まで)による評価で最も高いステージの急性腎障害または死亡とした。 主解析には2511例を組み入れた(中央値58歳、女性42.7%、非ヒスパニック系黒人16.3%、救急外来での登録94.7%、登録時点でバンコマイシン投与中77.2%)。セフェピム群(1214例)では、最も高いステージ3の急性腎障害および死亡の発生率はそれぞれ7.0%と7.6%だったのに対し、ピペラシリン-タゾバクタム群(1297例)ではそれぞれ7.5%と6.0%で、有意差は認められなかった(オッズ比0.95、95%CI 0.80-1.13、P=0.56)。...