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ランジオロール、敗血症性ショックの頻脈に効果は

2023年11月13日  Journal of the American Medical Association

英国の集中治療室40施設で、頻脈と敗血性ショックを来して長時間(24時間超)のノルエピネフリン投与を必要とする患者を対象に、β遮断薬ランジオロール静脈内投与の有効性と安全性を非盲検多施設共同無作為化比較試験で検討(STRESS-L試験)。患者をランジオロール投与群と標準治療群に1対1の比率で割り付けた。主要評価項目は、無作為化から14日時点までの平均Sequential Organ Failure Assessment(SOFA)スコアとした。 予定された340例のうち126例(37%)が登録された後、有害性の兆候のために試験は早期中止された。平均SOFAスコアは、ランジオロール群(63例)が8.8、標準治療群(63例)が8.1だった(平均差0.75、95%CI -0.49-2.0、P=0.24)。無作為化後28日時点の死亡率は、ランジオロール群が37.1%、標準治療群が25.4%(絶対差11.7%、95%CI -4.4-27.8%、P=0.16)、無作為化後90日時点の死亡率は、それぞれ43.5%と28.6%だった(同15%、-1.7-31.6%、P=0.08)。...