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転移性尿路上皮がんにエルダフィチニブで転帰改善

2023年11月14日  New England Journal of Medicine

抗PD-1または抗PD-L1治療歴があり汎線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)変異がある転移性尿路上皮がん患者266例を対象に、エルダフィチニブの有効性をグローバル第3相試験で検討した。患者をエルダフィチニブまたは医師選択の化学療法に均等に割り付け、中央値15.9カ月追跡した。 その結果、主要転帰とした全生存期間の中央値は、エルダフィチニブ群のほうが化学療法群よりも有意に長かった(12.1カ月 vs. 7.8カ月、死亡のハザード比0.64、95%CI 0.47-0.88、P=0.005)。無増悪生存期間の中央値も、エルダフィチニブ群が化学療法より長かった(5.6カ月 vs. 2.7カ月、増悪または死亡のハザード比0.58、同0.44-0.78、P<0.001)。グレード3または4の治療関連有害事象の発現率は両群とも同程度だった(エルダフィチニブ群45.9%、化学療法群46.4%)。死亡に至った治療関連有害事象は、エルダフィチニブ群が化学療法群より少なかった(0.7% vs. 5.4%)。...