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未治療尿路上皮がん、1次化学療法+ニボルマブで転帰良

2023年11月17日  New England Journal of Medicine

未治療の切除不能または転移性の尿路上皮がん患者608例を対象に、ゲムシタビンとシスプラチンによる1次化学療法へのニボルマブ併用効果を第III相試験で検討。主要評価項目は全生存期間および無増悪生存期間とした。追跡期間中央値は33.6カ月だった。 その結果、全生存期間中央値はニボルマブ併用群21.7カ月、1次化学療法群18.9カ月となり、ニボルマブ併用群の方が長かった(死亡ハザード比0.78、95%CI 0.63-0.96、P=0.02)。無増悪生存期間も、ニボルマブ併用群の方が1次化学療法群に比べ長かった(中央値7.9カ月 vs. 7.6カ月、増悪または死亡ハザード比0.72、95%CI 0.59-0.88、P=0.001)。客観的奏効率はニボルマブ併用群57.6%、1次化学療法群43.1%、完全奏効率はそれぞれ21.7%、11.8%、完全奏効期間中央値は37.1カ月、13.2カ月だった。グレード3以上の有害事象が発生した患者の割合はニボルマブ併用群61.8%、1次化学療法群51.7%だった。...