人工呼吸器外傷患者にSighモード追加で非装着日数短縮せず

人工呼吸器装着外傷患者524例（平均年齢43.9歳、男性75.2％）を対象に、人工呼吸器の換気モードに深呼吸（Sigh）機能を加えた効果を実用的無作為化試験で検討（SiVent試験）。担当医師が選択した標準ケアと比較した。人工呼吸器装着24時間未満で、急性呼吸窮迫症候群発症の危険因子が1つ以上あり、装着時間が24時間以上かつ生存期間が48時間以上と予測される患者を組み入れた。主要評価項目は、人工呼吸器非装着日数とした。 その結果、人工呼吸器非装着日数中央値は、Sigh機能追加群が18.4日、通常ケア群が16.1日だった（P＝0.08）。人工呼吸器非装着日数の未調整平均群間差は1.9日（95％CI 0.1-3.6）、調整後平均差は1.4日（同－0.2-3.0）だった。副次評価項目の28日全死因死亡率は、Sigh機能追加群が11.6％（30/259例）、通常ケア群が17.6％（46/261例）だった（P＝0.05）。非致死性の有害事象発現率に群間差は認められなかった（30.9％ vs. 30.7％）。...