白内障に比べRAO患者の死亡/脳卒中/MIリスク高い

1億1100万例超の患者データを有するネットワークであるTriNetXの電子医療記録に登録された網膜動脈閉塞症（RAO）患者3万4874例（平均発症年齢66歳）を対象に、RAO診断後の脳卒中、心筋梗塞（MI）、死亡リスクを後ろ向きコホート研究で検討。年齢、性別、人種、併存疾患でマッチさせた加齢性白内障患者コホートを対照とした。 その結果、RAO群の診断後死亡率は対照群の白内障診断後に比べ高く、2週時点でRAO群0.14％、対照群0.06％（相対リスク2.45、95％CI 1.46-4.12）、30日時点でそれぞれ0.29％、0.14％（同2.10、1.49-2.97）、1年時点で3.51％、1.99％（同1.78、1.61-1.94）、5年時点で22.74％、17.82％（同1.28、1.23-1.33）、10年時点で57.86％、55.38％（同1.05、1.02-1.07）だった（いずれもP＜0.001）。脳卒中発生率もRAO群で高く、2週時点で1.72％、0.08％（同21.43、14.67-31.29）、30日時点で2.48％、0.18％（同14.18、10.94-18.48）...