FSGSへのsparsentan、eGFR勾配に有意差なし

巣状分節性糸球体硬化症（FSGS）患者371例（8-75歳）を対象に、エンドセリン・アンジオテンシン受容体拮抗薬sparsentanの効果を第3相無作為化比較試験で検討した。患者をsparsentanとイルベサルタン群に均等に割り付け、108週間投与した。 その結果、36週時点で蛋白尿が部分寛解した患者の割合はsparsentan群42.0％、イルベサルタン群26.0％（P＝0.009）で、この効果は108週目まで持続したが、108週目の最終解析時点でeGFR勾配に有意な群間差はみられなかった。総勾配（1日目から108週目まで）の群間差は、1年あたり0.3mL/分/1.73ｍ2（95％CI －1.7-2.4）、6-108週目の勾配（長期勾配）の群間差は同0.9mL/分/1.73ｍ2（同－1.3-3.0）だった。ベースラインから112週目までのeGFRの平均変化は、sparsentan －10.4mL/分/1.73m2、イルベサルタン－12.1mL/分/1.73m2だった（差1.8mL/分/1.73m2、95％CI －1.4-4.9）。安全性プロファイルと有害事象の頻度ともに、両群間で同...