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減塩食で血圧低下、高血圧の状態と無関係

2023年12月3日  Journal of the American Medical Association

米国2都市で50-75歳の地域居住者213例(年齢中央値61歳、女性65%、黒人64%、正常血圧25%、コントロール良好の高血圧20%、コントロール不良の高血圧31%、未治療の高血圧25%)を対象に、食事性ナトリウムの血圧への影響をクロスオーバー試験で検討。参加者は高ナトリウム食と低ナトリウム食を各1週間、割り付けられた順序で摂取した。 その結果、高ナトリウム食摂取時と低ナトリウム食摂取時の平均動脈圧の個人内変化量中央値は4mmHgで(P<0.001)、高血圧の状態による有意差は見られなかった。高ナトリウム食に比べ低ナトリウム食は、73.4%の参加者で平均動脈圧の低下を誘発した。最初の割り付けが高ナトリウム食群と低ナトリウム食群の介入終了時の平均収縮期血圧の差は8mmHg(95%CI 4-11、P<0.001)で、年齢、性別、人種、高血圧、ベースライン血圧、糖尿病、BMIのサブグループでも結果は概ね同じだった。有害事象は軽度で、報告率は高ナトリウム食摂取中9.9%、低ナトリウム食摂取中8.0%だった。...