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慢性蕁麻疹に鍼治療でUAS7スコア改善も有意差なし

2023年12月4日  Annals of Internal Medicine

中国の教育病院3施設で慢性特発性蕁麻疹(CSU)患者330例を対象に、鍼治療の有効性を無作為化比較試験で検討。4週間の治療後に4週間の追跡を行った。主要評価項目は4週時点の週間蕁麻疹活動性スコア(UAS7)のベースラインからの平均変化量とした。 その結果、鍼治療群の平均UAS7スコアはベースライン時23.5点(95%CI 21.8-25.2)、4週時15.3点(同13.6-16.9)、偽鍼治療群ではそれぞれ21.9点(同20.2-23.6)、17.8点(同16.1-19.5)、待機リスト対照群では22.1点(同20.4-23.8)、20.0点(同18.3-21.6)となり、平均変化量は鍼治療群-8.2(同-9.9--6.6)、偽治療群-4.1(同-5.8--2.4)、待機リスト対照群-2.2(同-3.8--0.5)だった。鍼治療群との平均変化量の差は、偽鍼治療群で-4.1(同-6.5--1.8)、待機リスト対照群で-6.1(同-8.4--3.7)となり、いずれも臨床的に重要な最小差の閾値に合致しなかった。有害事象は鍼治療群でのみ発生したが(13.6%)、軽度または一過性のものだった。...