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無症候性AFの脳卒中予防効果を抗凝固薬2種で比較

2023年12月6日  New England Journal of Medicine

無症候性心房細動(AF)の患者を対象に、アピキサバンの脳卒中予防効果を二重盲検ダブルダミーデザインで検討(ARTESIA試験)。AFが6分から24時間持続する患者を無作為化によりアピキサバン群(適応により5mgまたは2.5mgを1日2回)とアスピリン群(81mgを1日1回)に割り付けた。有効性の主要評価項目は、脳卒中または全身性塞栓症とした。 組み入れた4012例の平均年齢は76.8歳、平均CHA2DS2-VAScスコアは3.9点(0-9点、高値ほど脳卒中リスクが高い)で、36.1%が女性だった。平均追跡期間3.5年で、アピキサバン群の55例(1患者年当たり0.78%)とアスピリン群の86例(同1.24%)に主要評価項目が発生した(ハザード比0.63、95%CI 0.45-0.88、P=0.007)。on-treatment集団での大出血の発生率(1患者年当たり)は、アピキサバン群が1.71%、アスピリン群が0.94%だった(ハザード比1.80、95%CI 1.26-2.57、P=0.001)。アピキサバン群の5例とアスピリン群の8例に致命的な出血が発生した。...