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フルボキサミンでコロナ症状の持続期間は短縮するか

2023年12月12日  Journal of the American Medical Association

米国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)外来患者に対するフルボキサミン高用量投与で持続的回復までの時間が短縮するかどうかをプラットフォーム無作為化試験で検討した(ACTIV-6無作為化臨床試験)。2022年8月25日から2023年1月20日に米国内103施設で軽度ないし中等度のCOVID-19外来成人患者1208例(30歳以上、中央値50歳、女性65.8%、ワクチン2回以上接種76.8%、検査確定感染、7日以内に2つ以上の急性COVID-19症状)を登録し、フルボキサミンまたはプラセボに割り付けて12日間投与した。 その結果、フルボキサミン群とプラセボ群の間に、持続的回復までの時間の差は認められなかった(補正ハザード比0.99、95%信用区間0.89-1.09、有効性のP=0.40)。持続的回復までの時間の未補正中央値は、両群とも10日(95%CI 10-11)だった。医療利用(事前定義:死亡、入院、救急外来/緊急救命受診)が35例(フルボキサミン群14例、プラセボ群21例)報告された(ハザード比0.69、95%信用区間0.27-1.21、有効性のP=0.86)。重篤な有害事...