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難治性流涎症にDROOL手術で肺の炎症改善

2023年12月16日  専門誌ピックアップ

単一の3次小児病院で、難治性流涎症の小児を対象に、DROOL手術(両側顎下腺摘出術+両側耳下腺管結紮術)の効果を全例対象の後ろ向き症例シリーズで検討。主要評価項目は、術前後の気管支肺胞洗浄(BAL)検体の細胞学的所見と全体的な気管支鏡検査所見による肺炎症の程度(好中球の割合)とした。 112例(年齢中央値3.4歳、男児58.0%)が、DROOL手術と術前後のBAL検体の採取を受けた。術後に肺炎症の客観的な改善が認められ、多形核好中球の割合の中央値は、術前の65.0%から術後は32.5%に低下した(%ポイントの差の中央値-9.0、95%CI-20.0-0.0)。術前は34例(30.4%)が呼吸器疾患のため年2回以上入院していたが、術後には109例中11例(10.1%、3例は術後の入院データなし)に減少した。...