鎌状赤血球症に対する疾患修飾薬の処方数は伸び悩み

鎌状赤血球症（SCD）を治療中の疾患修飾薬使用者の患者背景と、各疾患修飾薬（hydroxyurea、crizanlizumab、voxelotor、L-グルタミン）別の年間処方処理数を横断研究で評価した。データはOptum社の「Clinformatics Data Mart Database」で2014年1月1日から2021年9月30日の匿名化行政請求データを用いた。 解析1（5022例、女性58.3％）は、服用にばらつきがある使用者144例（2.9％）、新規使用者274例（5.5％）、継続安定使用892例（17.8％）、疾患修飾薬不使用者3712例（73.9％）だった。ばらつきがある使用者は、血管閉塞性クリーゼ（平均3.7回）、脾合併症（4.2％）、肺合併症（25.0％）、腎疾患（14.6％）、急性胸部症候群（12.5％）、医療機関受診（平均入院回数7.0）が他の患者群より高かった。 解析2（6387例）では、ハイドロキシウレア使用者数は、2014年は19.6％だったが2021年は24.3％とやや増加した。L-グルタミンは一時的に処方数が増加したが徐々に減少した。全体では疾患修飾薬総...