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急性中毒の昏睡患者、挿管しない気道管理で転帰改善

2023年12月24日  Journal of the American Medical Association

米国の20の救急科および1つの集中治療室(ICU)で、グラスゴー昏睡尺度スコア9未満の昏睡状態にある急性中毒疑い患者225例(平均年齢33歳、女性38%)を対象に、気管挿管を控える保存的気道管理と通常気道管理の臨床転帰への効果を無作為化試験で検討。主要評価項目は、院内死亡、ICU入室期間、入院期間の階層的複合評価項目とした。 その結果、院内死亡は発生しなかった。通常管理群に比べ保存的管理群で、主要評価項目について有意な臨床的便益が認められた(win ratio 1.85、95%CI 1.33-2.58)。48時間以内の挿管による有害事象の発生率は保存的管理群6%、通常管理群14.7%(絶対リスク差8.6%、95%CI -16.6%--0.7%)、肺炎ではそれぞれ6.9%、14.7%(同-7.8%、-15.9%-0.3%)となり、いずれも通常管理群で低かった。...