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重症ARDSにECMO、腹臥位は仰臥位より離脱期間早まらず

2023年12月26日  Journal of the American Medical Association

フランスの14の集中治療室(ICU)で、静脈脱血・静脈送血の体外式膜型人工肺(VV-ECMO)療法を受ける重症急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者を対象に、腹臥位では仰臥位と比較してECMOから離脱するまでの期間が短縮するかどうかを無作為化比較試験で検討(PRONECMO試験)。主要評価項目は、無作為化後60日以内で、正常にECMOから離脱するまでの期間とした。 その結果、無作為化した170例(中央値51歳、女性35%)の呼吸器系コンプライアンスの中央値は15.0mL/cmH2Oで、94%が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連のARDSだった。96%がECMO開始前に腹臥位をとっていた。登録から60日以内に、腹臥位ECMO群の44%、仰臥位ECMO群の44%が正常にECMOから離脱した[リスク差0.1%(95%CI -14.9-15.2%)、部分分布ハザード比1.11(同 0.71-1.75)、P=0.64]。90日以内で、ECMO使用期間[28日 vs. 32日、差-4.9(同 -11.2-1.5)、P=0.13]、ICU滞在日数、または90日死亡率[51% vs. 48%...