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高齢CKDに低用量メトトレキサートの有害事象リスク

2023年12月27日  専門誌ピックアップ

低用量メトトレキサート(MTX、5-35mg/週)またはヒドロキシクロロキン(200-400mg/日)の投与を開始した66歳以上の慢性腎臓病(CKD)患者を対象に、有害事象リスクを後ろ向き集団ベース新規使用者コホート研究で比較。主要評価項目は、重症有害事象の複合(試験薬投与開始後90日以内の骨髄抑制、敗血症、肺毒性作用または肝毒性作用による病院受診)とした。 その結果、傾向スコアでマッチさせたコホート(4618例)で、低用量MTXはヒドロキシクロロキンに比べて主要評価項目発生率が高かった[3.55% vs. 1.73%、リスク比2.05、(95%CI 1.42-2.96)、リスク差1.82%(同 0.91-2.73)]。サブグループ解析で、推算糸球体濾過量(eGFR)が低いほどリスクが高かった[eGFR 45mL/分/1.73m2未満:リスク比2.79(同 1.51-5.13)]。MTXの2用量(5-35mg/週と15-35mg/週)とヒドロキシクロロキンとの比較で、MTX 15-35mg/週は主要評価項目のリスクが高かった。...