胆石症、短期間では保存的治療の方が費用対効果高い

18歳を超える合併症を伴わない症候性胆石症患者434例を対象に、症状および合併症予防に対する保存的治療の有効性を実用的多施設共同並行群間無作為化比較試験で検討（C-GALL試験）。腹腔鏡下胆嚢摘出と比較した。主要評価項目は生活の質（QOL）とし、18カ月間のSF-36体の痛みドメインの曲線下面積を評価した。 その結果、18カ月時点までに、保存的治療群の54例（25％）および胆嚢摘出群の146例（67％）が手術を受けた。SF-36の体の痛み平均スコアは、保存的治療群が49.4、胆嚢摘出群が50.4だった。18カ月時点までのSF-36の体の痛み曲線下面積に差は認められなかった（平均差0.0、95％CI ―1.7-1.7、P＝1.00）。保存的治療群の方がコストが低く［平均差－1033ポンド（－約1330ドル）、95％信用区間－1413-－632］、質調整生存年（QALY）に差は認められなかった（平均差－0.019、95％信用区間―0.06-0.02）。...