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HIV感染/非感染の女性、ADバイオマーカーと神経心理学的能力の関連

2023年12月28日  専門誌ピックアップ

米国で、Women's Interagency HIV Studyに参加したHIV感染女性とHIV非感染女性を対象に、アルツハイマー病(AD)に関連する血液バイオマーカーと神経心理学的能力(NP)の関連を縦断的前向きコホート研究で検討。研究開始時と1年後に各種バイオマーカーを測定し、社会人口統計学的に調整したNP Tスコア(注意・作業記憶、実行機能、処理速度、記憶、学習、言語流暢性、運動機能、全般的能力)との関連を評価した。 研究参加者は307例だった。研究開始時、感染者は非感染者よりも学習(平均Tスコア47.8 vs. 51.4)、記憶(同48.3 vs. 52.4)、言語流暢性(同48.3 vs. 50.7)、および全般(同49.2 vs. 51.1)のNPが不良だった。研究開始時のアミロイドβ(Aβ)40、グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)、ニューロフィラメント軽鎖(NFL)の中央値は、感染者の方が高かった。バイオマーカーの変化に血清中のHIVの状態による差は見られなかった。全体で、学習、記憶、運動のNP不良とAβ40上昇、学習と運動の不良とAβ42上昇、運動の不良とリン酸化...