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COPD患者のCVDリスクはQRISK3予測よりも高い

2023年12月29日  専門誌ピックアップ

慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者を対象に、QRISK3の心血管疾患(CVD)リスク予測と実際のリスクの差を検討。英国のClinical Practice Research Datalink GOLDデータベースからCOPDと診断された患者の発生コホートを作成し、致命的CVD事象と非致命的CVD事象の複合転帰について、性別の年齢標準化罹患比(SIR)を英国のプライマリケア集団の値と比較した。実際の10年CVDリスクをKaplan-Meier推定法で導出し、QRISK3による10年リスク予測と比較した。 対象者は1万3208例(平均年齢64.9歳、女性45%)で、CVD発生率は100人年当たり3.53件だった。CVDのSIRは女性が1.71(95%CI 1.61-1.75)、男性が1.62(同1.54-1.64)だった。SIRは65歳未満で特に高かった(女性2.13、95%CI 1.94-2.19、男性1.86、同1.74-1.90)。平均して、実際の10年リスクはQRISKによる予測よりも52%高かった(33.5% vs. 22.1%)。リスクの差は65歳未満で大きく、実際のリスクが予測...