軽度SDB小児のアデノイド/扁桃摘出、実行機能改善せず

米国で閉塞性無呼吸低呼吸指数（AHI）3未満の3-12.9歳の軽度睡眠呼吸障害（SDB）小児患者458例（平均年齢6.1歳、女児50％、黒人/アフリカ系26.9％、ヒスパニック系16.3％、AHI中央値0.5）を対象に、アデノイド切除・口蓋扁桃摘出術（手術）の効果を無作為化臨床試験で検討。394例が12カ月時のフォローアップ受診を完了した。 その結果、12カ月時点の実行機能を示すBehavior Rating Inventory of Executive Function（BRIEF）全実行機能（GEC）Tスコアの変化量は手術群－3.1、保存的治療（watchful waiting and supportive care）群－1.9（差－0.96）、注意を示すGo/No-Go（GNG）テストd-プライム信号検出スコアではそれぞれ0.2、0.1（同0.05、95％CI －0.18-0.27）となり、いずれも統計的有意差はなかった。問題行動、眠気、症状、QOLの改善度は手術群の方が高く、手術は保存的治療に比べ、12カ月時点の収縮期（差－9.02）および拡張期（同－6.52）血圧のパーセンタ...