胎児肺低形成の予防に反復羊水注入は有効か

米国の胎児治療センター9施設で、胎児の両側性腎無形成による羊水過少の母親に対して妊娠26週目までに開始する反復羊水注入の致死性肺低形成抑制効果を前向き非無作為化試験で検討。母親と胎児のペア21組を対象とし、主要評価項目は透析アクセス留置下での生後14日以上の生存率とした。 母親と胎児のペア18組を対象とした中間解析で介入の有効性は認められたが、それを上回る新生児の病的状態および死亡に関する懸念により本試験は早期に中止された。生児出産率は94％（17例）で、出産時の妊娠週数中央値は32週4日だった。全員が妊娠37週到達前に出産した。主要評価項目達成率は82％で、生存の関連因子は羊水注入回数の高値（P＝0.01）、妊娠週数が32週超（P＝0.005）、出生体重の高値（P＝0.03）だった。生産児の腹膜透析を伴う退院時生存率は35％で、年齢中央値は生後24週だった。...