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高齢者にmRNAベースのRSVワクチン、呼吸器疾患の予防効果確認

2024年1月6日  New England Journal of Medicine

60歳以上の成人を対象に、mRNAベースのRSウイルス(RSV)PreFワクチンmRNA-1345の有効性を無作為化二重盲検プラセボ対照第II/III試験で検討。参加者3万5541例を、mRNA-1345接種群(1万7793例)とプラセボ群(1万7748例)に割り付けた。主要有効性評価項目は、2つ以上の徴候・症状を有するRSV関連下気道疾患の予防と、3つ以上の徴候・症状を有するRSV関連下気道疾患の予防の2つとした。 その結果、追跡期間中央値は112日間で、予想されるRSV関連下気道疾患症例の50%以上が発生した時点で主解析を実施した。ワクチン有効率は、2つ以上の徴候・症状を有するRSV関連下気道疾患に対して83.7%(95.88%CI 66.0-92.2)、3つ以上の徴候・症状を有するRSV関連下気道疾患に対して82.4%(96.36%CI 34.8-95.3)、RSV関連急性呼吸器疾患に対して68.4%(95%CI 50.9-79.7)だった。mRNA-1345群の方がプラセボ群よりも、局所反応(58.7% vs. 16.2%)と全身反応(47.7% vs. 32.9%)の発生率が...