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大腸検診で50歳未満の進行腺腫検出増、オーストリア

2024年1月8日  専門誌ピックアップ

2012-18年にオーストリアで大腸内視鏡スクリーニングを受けた成人29万6170人 (年齢中央値60歳)のデータと受検者の大腸がんの発生率と前がん病変(腺腫)の有病率をコホート研究で評価。特に不足する50歳未満の線種有病率データに注目した。大腸がん発生率は1988-2018年の同国の統計データを使用して分析した。 その結果、腺腫の有病率は、50歳未満では2008年の12.4%から2018年には14.1%へ増加 、50歳以上ではそれぞれ21.8%から28.2%へ増加した。進行腺腫(advanced adenoma)の有病率は、50歳未満では2008年の4.0%から2018年には5.2%へ増加、50歳以上では7.3%から6.8%へ減少した。10万人当たりの大腸がんの発生率は、50歳未満の男性では1988年の9.1件から2018年には10.2件へ増加(年平均変化率 0.5%)、女性では9.7件から7.7件へ減少(同-0.2%、非有意)、50歳以上の男性では217件から143件へ減少(同-1.2%)、女性では168件から97件へ減少(同-1.8%)した。...