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HIV感染者の動脈炎症、エプレレノンで改善か

2024年1月10日  専門誌ピックアップ

十分に治療されたHIV感染者(PWH)26例(平均年齢54歳、男性69%)を対象に、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬エプレレノンによる動脈の炎症抑制効果をプラセボ対照無作為化試験で検討(MIRABELLA HIV試験)。MIRACLE HIV試験のサブ試験として、心血管疾患(CVD)の既往がなく、スタチン使用中でないPWHを組み入れた。18F-FDG PET/CTを用いて、ベースラインで最大TBR(target to background ratio)を示した血管(大動脈、左または右頸動脈)を指標血管とし、動脈の炎症を評価した。主要評価項目は12カ月時点でのTBRの変化とした。 その結果、エプレレノン群で、プラセボ群より指標血管のTBRが低下した(治療効果-0.31、95%CI -0.50--0.11、P=0.006、変化率:-12.4% vs. 5.1%、P=0.003)。また、指標血管で最も病変が進行したセグメント(MDS)でも低下した(-19.1% vs. 6.8%、P=0.007)。左右頸動脈も同様だった(-10.0% vs. 9.7%、P=0.046)。指標血管のMDSでのT...