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クローン病の活動性に抗体による腸内細菌のコーティングが関与か 

2024年1月21日  専門誌ピックアップ

クローン病(CD)患者を対象に、免疫グロブリン(抗体)による細菌のコーティング(表面結合)と疾患活動度との関連を健康対照者と比較。重症CD患者から、IgG2にコーティングされた細菌の分類群とされていない分類群を同定して病原性を明らかにし、CD活動期の状況をモニタリングした。 その結果、重症CD患者ではIgG2コーティング腸内細菌が増えていた。教師ありクラスタリングによると、コーティング細菌の割合が高いCD患者では、25種類の細菌が増加していた。コーティング細菌と全ての便中細菌の分類、シーケンシング、in silicoでの病原性評価を行い、IgG2コーティング細菌と非コーティング細菌の特性と病原性を評価したところ、既知の病原性細菌と非病原性細菌の両方がIgG2でコーティングされており、2種類の非コーティング腸内共生病原菌(CampylobacterとMannheimia)と共存していることがわかった。CD再燃時、この2種類は非常に増加していた。...