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MSが妊娠・出産に関する意思決定に及ぼす影響

2024年1月22日  専門誌ピックアップ

多発性硬化症(MS)の女性患者を対象に、診断が生殖に関する意思決定および妊娠に関して受けたカウンセリングの認識に及ぼす影響を調査研究で検討。MSの病歴と妊娠歴、妊娠を避けた理由を収集した。MS診断後に複数回妊娠した回答者には、医療従事者から受けたカウンセリングの評価と、妊娠経験、分娩の転帰、産後の経験の共有を依頼した。 回答者280例のうち76.6%がMSの専門医療を受けている最中で、その79.3%はMS診断後の妊娠経験がなかった。このうち20.1%は、その決断がMSに関連した懸念によるものだと述べた[妊娠によるMSの悪化(47%)、MS後の育児能力(35%)、MSを子に遺伝させること(19%)、妊娠のために疾患修飾療法を中止すること(14%)、妊娠とMSに関する選択肢についての知識不足(9%)]。推定される妊娠年代が後になるほど、MSと妊娠に関する神経内科医のカウンセリングを報告する傾向が強かった(2000年以前40%、2000-10年64.7%、2010年-現在83.3%、χ2 0.020)。授乳(母乳)の開始は、診断後の妊娠の71.4%で報告された。...