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トリネガ乳がんにアテゾリズマブ併用で転帰改善

2024年1月20日  JAMA Oncology

転移性トリプルネガティブ乳がん患者106例(平均55歳)を対象に、アテゾリズマブ+カルボプラチン併用の有効性を第2相国際無作為化試験で評価した(TBCRC 043試験)。カルボプラチン単独群またはアテゾリズマブ併用群に患者を無作為に割り付け、病勢進行または忍容できない毒性作用が発現するまで投与し3年間追跡した。 その結果、併用群では、主要転帰とした無増悪生存期間が中央値2.2カ月から4.1カ月に延長され(ハザード比0.66、95%CI 0.44-1.01、P=0.05)、全奏効率が8.0%(95%CI 3.2-18.8%)から30.4%(同19.9-43.3%)に改善し、6カ月後の臨床的有用性は18.0%(同9.8-30.1%)から37.5%(同26.0-50.6%)に増加し、全生存期間は中央値8.6カ月から12.6カ月に延長した(ハザード比0.60、同0.37-0.96、P=0.03)。特に併用による利益が大きかったのは、腫瘍浸潤リンパ球が多い患者(ハザード比0.12、同0.30-0.50)、遺伝子変異量が多い患者(同0.50、0.23-1.06)、化学療法歴がある患者(同0.59、...