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原発不明頭頸部扁平上皮がんに段階的連続切片作製は有用性低い

2024年1月20日  専門誌ピックアップ

英国の2次および3次医療施設の耳鼻咽喉科で、臨床放射線学的に潜在性の原発不明頭頸部扁平上皮がんに対して舌根部粘膜切除術(TBM)を受ける成人を対象に、段階的連続切片作製(SSS)と従来どおりの病理組織学的手法をMOSES前向き多施設共同非介入コホート研究で検討。TBMと扁桃摘出術で得られた標本の病理組織学的レビューでのがんの同定を評価した。 その結果、58例(年齢中央値58歳、女性17%)の組織を分析した。検査機関でカットされた切片は2万480枚、病理医が直接検査した切片は4096枚だった(患者1例当たり中央値64枚)。TBMでの、研究プロトコルに従ったSSS後の全同定率は50.0%(95%CI 37.5-62.5%)だった。中央レビューでの従来の病理組織学的手法により、未診断の原発腫瘍2例が同定され、他の2例の診断が修正された(1例は非悪性、もう1例はステージダウン)。SSSにより、さらに1例の腫瘍が同定された。...