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自閉症児は乳児期に血管周囲腔拡大認める割合高い

2024年1月23日  専門誌ピックアップ

自閉症の乳児では、自閉症でない乳児より磁気共鳴画像で血管周囲腔(PVS)拡大を認める割合が高いかどうかを前向き縦断コホート研究で検討(Infant Brain Imaging Study)。7-12歳で睡眠アンケートを実施し、PVS拡大と脳実質外脳脊髄液量(EA-CSF)の経時的変化や学童期の睡眠問題との関連も検討した。家族の自閉症の可能性が高く(自閉症の兄姉がいる)かつ自閉症と診断された乳児47例、可能性が高くかつ自閉症と診断されていない乳児180例、および対照児(可能性が低く自閉症非診断児)84例を対象とした。 その結果、生後24カ月時にPVS拡大を認めたのは、自閉症診断群の44.7%、非自閉症診断群の26.7%(P=0.02)、対照群の26.2%(P=0.03)だった。すべての群で、生後24カ月時のPVS拡大は、生後6-24カ月のEA-CSF量の増加(β=4.64、95%CI 0.58-8.72、P=0.002)および7-12歳時の夜間覚醒頻度の高さと関連した(F=7.76、η2=0.08、P=0.006)。...