1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 非セリアック病グルテン感受性にノセボ効果が影響か

非セリアック病グルテン感受性にノセボ効果が影響か

2024年1月23日  専門誌ピックアップ

自己申告による非セリアック病グルテン感受性(NCGS)を有する成人83例を対象に、被験者自身のグルテン摂取の予測の消化器症状への影響を無作為化二重盲検試験で検討。朝食と昼食に摂取するオーツ麦パンのグルテン含有予測[グルテン含有(E+)、グルテンフリー(E-)]と実際のグルテン摂取[グルテン含有(G+)、グルテンフリー(G-)]に基づいた4群を比較した。主要評価項目は、朝食後1時間ごとに視覚的評価尺度(VAS)で評価した消化器症状とした。 その結果、VAS平均値はE+G+群(16.6mm)の方がE-G+群(6.9mm、差9.6mm、P=0.0010)およびE-G-群(7.4mm、差9.1mm、P=0.0016)より有意に高かったが、E+G-群(11.7mm、差4.9mm、P=0.28)ではそうではなかった。E+G-群とE-G+群(差4.7mm、P=0.33)、E+G-群とE-G-群(差4.2mm、P=0.47)、およびE-G+群とE-G-群(差-0.5mm、P=1.0)に差はなかった。有害事象はE+G-群の2例、E-G+群の1例で報告された。...