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トランスジェンダーのにきびと治療に関する実経験を調査

2024年1月24日  専門誌ピックアップ

トランスジェンダーとノンバイナリー32例(平均年齢32歳)を対象に、ざ瘡(にきび)とその治療に関する実経験を混合研究法で検討。性別適合ホルモン療法(GAHT)を受けている成人を組み入れた。半構造化インタビューを行い、結果をコーディングして主要分析をした。自己報告によるざ瘡の重症度、皮膚特異的QOL、治療経験を評価した。 その結果、皮膚の状態は、10例(31%)が解消またはほぼ解消、11例(34%)が軽症、11例(34%)が中等症ないし重症と自己評価した。参加者はざ瘡に関連した拒絶やいじめによって社会的交流を避け、抑うつや不安といった感情が生じていた。トランスジェンダー男性では、テストステロン作用の初期徴候として肯定的なこともあった。治療への障壁には、費用、集学的ケアの欠如、医療システムに対する不信感、トランスジェンダーに特異的なざ瘡ケアに関する教育の欠如が挙げられた。...