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モノクローナル抗体nirsevimabでRSV関連入院を抑制

2024年1月26日  New England Journal of Medicine

フランス、ドイツ、英国で生後12カ月以下の乳児8058例を対象に、モノクローナル抗体nirsevimabのRSウイルス(RSV)関連下気道感染症による入院の予防効果を実践的試験で検討した(HARMONIE試験)。 その結果、RSV関連下気道感染症による入院の発生率はnirsevimab群0.3%、標準ケア群1.5%だった(nirsevimabの有効性83.2%、95%CI 67.8-92.0、P<0.001)。酸素飽和度90%未満で酸素投与を要したRSV関連下気道感染症と定義した極めて重度のRSV関連下気道感染症の発生率は、nirsevimab群0.1%、標準ケア群0.5%だった(同75.7%、32.8-92.9、P=0.004)。国別のRSV関連下気道感染症による入院予防でのnirsevimabの有効性はフランス89.6%(調整後95%CI 58.8-98.7、多重調整後のP<0.001)、ドイツ74.2%(同27.9-92.5、同P=0.006)、英国83.4%(同34.3-97.6、同P=0.003)だった。治療関連有害事象がnirsevimab群の86例(2.1%)で発生した。...