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高感度トロポニン値使用のHEART pathway、AMIの検出向上

2024年1月26日  専門誌ピックアップ

2021年1月1日から9月6日に胸痛のため救急外来を受診した成人患者1万7384例(年齢中央値58歳)を対象に、リスク層別化ツールHEART pathwayで用いるトロポニン検査を従来検査から高感度検査に切り替えた場合の健康転帰への影響を南カリフォルニアの16の病院の多施設共同事前-事後コホート研究で検討。主要評価項目は、救急外来受診時および30日以内の急性心筋梗塞(AMI)の検出とした。 その結果、30日以内のAMI検出率は高感度検査群5.8%および従来検査群4.4%(P<0.001)、救急外来受診時のAMI検出率はそれぞれ4.6%および2.0%(P<0.001)だった(救急外来受診時にAMIが検出されず30日以内に診断された割合:1.2%および2.4%、P<0.001)。医療利用率は、高感度検査群の方が従来検査群よりも低かった(入院:12.2% vs. 15.0%、P<0.001、7日以内の運動負荷試験:10.2% vs. 12.8%、P<0.001、30日以内の冠血行再建術:1.0% vs. 2.0%、P<0.001)。...