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化膿性肝膿瘍診断後3年以内の大腸がん発生率高い

2024年1月27日  専門誌ピックアップ

米国で、化膿性肝膿瘍(PLA)と診断された患者を対象に、PLAとその後の大腸がん診断率との間に関連があるかどうかを、退役軍人保健局(VHA)のコホートを用いた後ろ向きコホート研究で検討。PLA患者1例につき、PLAと診断されていない対照者を3例まで、年齢、性別、医療施設をマッチさせて選んだ。主要評価項目は、追跡期間中(PLA診断から10年まで)のCRCの診断とした。 PLA患者8286例(男性96.5%、平均年齢65.8歳)と対照者2万3201例(同 96.3%、65.3歳)を組み入れた。CRCと診断された割合は、PLA患者の方が対照者よりも有意に高かった(1.9% vs. 0.8%、P<0.001)。CRCの発生率は、PLA診断から3年以内はPLA患者の方が有意に高かったが[ハザード比:0.5年時3.64(95%CI 2.70-4.91)、1年時2.51(同1.93-3.26)、2年時1.74(同1.33-2.28)、3年時1.41(同1.05-1.89)]、3年経過以降は有意ではなかった。...