PCOSと妊娠高血圧腎症の関連、HA治療歴の影響見られず

多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）と妊娠高血圧腎症の関連は、臨床的アンドロゲン過剰症（HA）治療歴や妊娠高血圧腎症のサブタイプにより異なるかどうかを全国登録ベースコホート研究で検討。妊娠22週以上で単胎児を出産したPCOS未経産女性2万2947例と非PCOS対照者11万5272例を対象とした。臨床的HA治療歴は2005年-2017年に処方された抗アンドロゲン薬から判定した。 その結果、対照群と比較してPCOS群では妊娠高血圧腎症リスクが29％高かった（予測因子調整後オッズ比1.29、95％CI 1.20-1.39）。臨床的HA治療歴のあるPCOS女性と治療歴のないPCOS女性のリスク推定値は同等だった。PCOSと早期妊娠高血圧腎症との関連（同1.64、1.33-2.02）は、後期妊娠高血圧腎症との関連（同1.26、1.17-1.37）より強いと考えられた。妊娠高血圧腎症とPCOSとの関連は、児が在胎不当過小（SGA）の女性でSGAでない女性より若干強いようだった。...