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口腔CIS切除時にオカルト浸潤疾患28%

2024年2月3日  専門誌ピックアップ

2004-20年に初めてがん診断を受けた口腔上皮内がん(CIS)患者1580例(黒人3.3%、ヒスパニック系2.5%、白人86.4%)を対象に、オカルト浸潤疾患(occult invasive disease)発生率を住民対象後ろ向きコホート研究で検討。手術施行患者は1458例(年齢中央値62歳、女性33.6%)、非施行患者は122例(同65歳、39.3%)だった。 その結果、手術施行患者でのオカルト浸潤疾患発生率は28.0%だった。高リスク特性が認められたオカルト浸潤疾患あり患者の割合は最終断端陽性11.0%、リンパ管浸潤3.9%、高グレード浸潤疾患3.2%、リンパ節転移3.4%で、米国がん合同委員会(AJCC)のがん病期分類第8版に基づく病期はpT1が83.6%、pT2が10.0%、pT3またはpT4が6.4%だった。切除時のオカルト浸潤疾患オッズ増加と関連する因子は女性、黒人、亜部位が歯槽堤、前庭、後臼歯だった。中央値66カ月の追跡で、5年全生存は手術施行群85.9%、非施行群59.7%だった(差26.2%、95%CI 19.0-33.4)。...