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ROS1融合遺伝子陽性NSCLCに次世代ROS1 TKIで持続的効果

2024年2月3日  New England Journal of Medicine

ROS1融合遺伝子陽性(ROS1+)非小細胞肺がん(NSCLC)を含む進行固形がん患者を対象に、次世代ROS1チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)repotrectinibの有効性と安全性を、承認申請のための第I-II試験で検討(TRIDENT-1試験)。第II相試験の主要有効性評価項目は確定奏効率であり、有効性は第I相と第II相の患者を対象に解析した。 第I相の結果に基づき、第II相のrepotrectinib推奨用量は、160mgを1日1回14日間投与後、160mgを1日2回投与とした。426例が第II相の投与を受けた。ROS1 TKI治療歴のないROS1+ NSCLC患者では79%に奏効を認め、奏効期間中央値は34.1カ月、無増悪生存期間(PFS)中央値は35.7カ月だった。1種類のROS1 TKIの治療歴があり、化学療法歴がないROS1+ NSCLC患者では38%に奏効を認め、奏効期間中央値は14.8カ月、PFS中央値は9.0カ月だった。ROS1 G2032R変異を有する患者では、59%に奏効を認めた。治療関連有害事象は浮動性めまい(58%)、味覚異常(50%)、感覚異常(30%)...