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オピオイドのRMG処方で過剰摂取死や全死亡リスク抑制

2024年2月4日  British Medical Journal

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行と薬物過剰摂取の二重の緊急事態下でのオピオイドおよび精神刺激薬のリスク軽減指導(Risk Mitigation Guidance:RMG)処方の死亡および救急医療受診抑制効果を後ろ向きコホート研究で検討。オピオイド使用者5356例、精神刺激薬使用者1061例、両薬剤使用者535例(計5882例)を対象とし、傾向スコアでマッチさせた対照者と比較した。 その結果、1日以上のオピオイドのRMG処方は、1週時の全死亡率(調整後ハザード比0.39、95%CI 0.25-0.60)および過剰摂取関連死亡率(同0.45、0.27-0.75)の低下と関連した。精神刺激薬のRMG処方は全死亡率(同0.50、0.20-1.23)や過剰摂取関連死亡率(同0.53、0.18-1.56)の低下と有意な関連はなかった。オピオイドのRMG処方は救急医療受診のオッズを下げなかった。精神刺激薬のRMG処方は全原因による救急医療受診オッズの有意な低下と関連したが、過剰摂取関連の救急医療受診オッズには影響しなかった。...